2つ質問させてください。
①皆さんは治療や訓練の後、Before Afterをとっていますか?
これを行っていない方は、たとえ「せぼね研究会」に来られてもおそらくその後、あなたの治療は何も変化(=進化)しないと思います。一度、セミナーへの参加を考え直された方が賢明です。参加費が無駄になりますから。
私が言いたいのは、何のために治療や訓練はあるのかということです。本来、何も特別なことを言ってはいないつもりなのですが、現在のPT業界ではそうはなっていないよう?なのです。もう一度、ご自身でゆっくり問い直してみてください。(*偉そうに言ってすいません)
②皆さんは、腰痛持ちや五十肩持ちの、背中の丸まった理学療法士の指導を素直に受け入れられますか?
他にも、
・運動嫌いの太った理学療法士の運動指導に素直に従いますか?
・良い走り方(=体に負担の少ない)を知らない理学療法士にその方法を聞けますか?
・良い投げ方(=肩や肘に負担の少ない)を知らない、ましてや野球をあまりやったことのない理学療法士に、その方法を安心して聞けますか?
・タバコを吸っているセラピストが行う、持久力訓練。何か「突っ込み」を入れたくなりません?!(笑)
木戸「ちょっと感覚・・・位置感覚というけど、鈍ってるぞ。最近、投げすぎじゃないか?」
少年「バレたか・・・気をつけます。」
木戸「腰で回すのではないんだ。(叩きながら)ここの股関節を意識して!」
木戸「投球フォームで一番大切なのは、ワインドアップなんだ。とにかく、膝を今みたいにピンと伸ばして立つことね。理解した?」
野球少年「ハイ!」
木戸「こうやってコッキングするんだ。体は少しだけ後ろに倒した方が、重心を後ろに残せるよ。突っ込んじゃ駄目!」
木戸「左手は少し内側へ捻る感覚を持つ。これ、スネーキーフィストというやり方だよ。やってみて。」
野球少年「あ~、先生、力がしっかり入るよ!!」
こんな感じで、可能な限りまずセラピストがやってみせる。特に小中学生は、口だけでは言うこと聞きませんからね(笑)。
「指導・訓練」というのはそういうものだと私は認識しています。(口だけ人間大嫌い)
ここで言いたいのは、
単純に、指導者は「患者の見本・模範たれ」という事。物事の真実・真の価値はやはり、証明されてこそ。
身をもって証明していれば、ある意味何を言っても良い
と考えています。やはり、自分に甘いことが要因で治療や訓練をしても効果の出にくい患者さんは多いのです。
その点についてはセラピストも勘違いしている方が多い=日本医療最大の弱点だと思います。
身体の改善に「魔法」はありません。また、その事をセラピスト自身が身をもって感じていなければいけない。
私は、身心を「賦活」させておく事の重要性を説き、実際に
全日本クラスの大会や陸連公認のフルマラソンなどにも出場
することで「証明活動」を続けています。
常に自身の身体を賦活させておくことで、Before After時の感覚も自然に上がって来る。患者さんの身体感覚が自分に投影されるようになるからなのです。
大阪マラソン
2016年10月30日(日) 3時間37分